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つむぎあい
現場コラム

児発管のやりがいを取り戻す|書類の先にある子どもの変化を見るために

夏休みの事業所で、子どもたちの声を聞きながら計画書を書いていると、ふと「自分はなぜこの仕事を選んだのだろう」と考えることがあります。書類、面談、会議、職員の相談、保護者対応。毎日が「回すこと」で終わり、子どもの変化に心を動かす余裕がない。やりがいがなくなったわけではないのに、どこかに置き忘れてきたような感覚。

この記事は、そんな感覚を抱えている児発管に向けて書きます。やりがいは、書類の量が減れば自然に戻ってくるものではありません。書類の先にあるものを見る視点と、小さな習慣で取り戻せるものだと思います。

この記事の結論 児発管のやりがいは、自分が書いた計画が、子どもの変化と、保護者の言葉と、職員の成長につながったことを確かめるところにあります。その瞬間は日々起きているのに、書類に追われていると見過ごしてしまいます。「見る」時間を意識してつくることで、やりがいは戻ってきます。

児発管にしかないやりがい

児童指導員や保育士として現場にいたころ、やりがいは目の前の子どもの笑顔でした。児発管になると、子どもと直接関わる時間は減りますが、その代わりに、児発管にしか見えないものがあります。

  • 半年前に立てた目標を、子どもが達成したこと
  • 自分が考えた手立てが、職員の関わりを通じて効いたこと
  • 「特に希望はありません」と言っていた保護者が、自分の言葉で願いを語ったこと
  • 記録を書けなかった職員が、目標に関する一行を書けるようになったこと
  • 数年関わった子どもを、次の場所へ送り出したこと

どれも、計画を作り、事業所全体の支援を設計する児発管だからこそ見える変化です。現場の職員が「この子が変わった」と感じるとき、その変化の設計図を書いたのは児発管です。

やりがいを見失う理由

こうした変化は日々起きているのに、やりがいを感じられないのは、変化を「確かめる時間」がないからです。モニタリングで達成と書いても、それは次の計画を書くための作業になり、「この子は変わった」と心を動かす余裕がありません。

変化を確かめる時間は、自然には生まれません。意識してつくる必要があります。

やりがいを取り戻す小さな習慣

1. モニタリングのとき、1年前の計画を読む

半年前ではなく、1年前、あるいは利用開始時の計画を読んでから、いまの姿を振り返ります。「1年前はこうだった」と分かると、変化の大きさに気づきます。モニタリングが作業から、成長を確かめる時間に変わります。

2. 保護者の言葉を書き留める

面談で保護者が「最近、家でも『貸して』と言うようになったんです」と話したとき、その言葉を記録に残しておきます。保護者の言葉は、計画が家庭まで届いた証です。つらいときに読み返せる、自分だけのメモにしてもいいと思います。

3. 週に一度、現場に入る

書類の合間ではなく、週に一度、予定として現場に入る時間をつくります。自分の計画が、現場でどう生きているかを自分の目で見る時間です。子どもと関わる時間は、児発管にとって仕事の原点です。

4. 職員の成長を言葉にする

職員が良い記録を書いたとき、良い関わりをしたとき、「あの記録がモニタリングの根拠になったよ」「あの関わりで○○くんが変わったね」と伝えます。職員の成長を言葉にすることは、職員のやりがいを支えると同時に、自分の仕事の成果を確かめることでもあります。

5. 書類の時間を減らす工夫を続ける

やりがいを取り戻すには、書類の時間を減らすことも必要です。期限の一覧管理、職員との分担、記録の型、仕組みやツールの活用。書類の時間が減った分を、「見る」時間に回します。

この仕事を続けるために

児発管は、事業所の支援の質を決める、責任の重い仕事です。その重さに押しつぶされそうなときもあると思います。そんなとき、書類の先にある子どもの変化を思い出してください。あなたが書いた計画は、確かに誰かの成長につながっています。

まとめ

児発管のやりがいは、計画が子どもの変化、保護者の言葉、職員の成長につながったことを確かめるところにあります。1年前の計画を読む、保護者の言葉を書き留める、週に一度現場に入る、職員の成長を言葉にする、書類の時間を減らす工夫を続ける。小さな習慣で、書類の先にあるものが見えるようになります。

つむぎあいは、児発管の書類作成の時間を減らし、子どもと向き合う時間を取り戻すことを目的に作られています。書類の先にある変化を見る時間をつくる手段のひとつとして参考にしてください。

執筆:つむぎあい編集部(株式会社時織)

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